マーシャル諸島のデジタル通貨導入、IMFが「待った」と警告
2018年09月12日
クリス・バラニウク・テクノロジー記者
太平洋のマーシャル諸島共和国が第2の法定通貨としてデジタル通貨を導入する計画について、国際通貨基金(IMF)が警告している。
IMFは同国に対し、「真剣に考え直すべき」だと呼びかけている。
数百の島からなるマーシャル諸島では現在、米ドルが唯一の法定通貨だが、デジタル通貨「ソブリン」を並行して使えるようにする法律が今年2月に制定された。
ソブリンは今年後半に、デジタル通貨の資金調達方法イニシャル・コイン・オファリング(ICO)によって市民に流通する予定。
しかしIMFは10日、マーシャル諸島の経済政策に関する報告書で、デジタル通貨導入の利益は「経済、評価、ガバナンスのリスク」にかかるコストに比べてはるかに小さいと指摘した。
「(マーシャル諸島の)当局はデジタル通貨を法定通貨にする計画を、真剣に再検討すべきだ」
同国には地場の商業銀行が1行しかなく、提携する米国のコルレスバンク(外貨送金の中継地点となる金融機関)との契約が切れる可能性が出ている。
マーシャル諸島は海外送金や決済をこの米系銀行に依存している。
デジタル通貨導入計画によって、マーシャル諸島がいかに外国からの資金援助に依存しており、自然災害や気候変動による海面上昇の影響を受けやすいか、あらためて浮き彫りになった。
デジタル通貨の導入によって、マーシャル諸島の財政の一体性や、コルレスバンクとの不可欠な関係性を損なう危険性がある。IMFは、結果として外国からの援助が滞る可能性もあると指摘する。
伝統的な金融機関はデジタル通貨を警戒しているため、IMFはそれを踏まえて警告しているのだと、デジタル通貨に詳しい「Attack of the 50 foot Blockchain(50フット・ブロックチェーンの攻撃)」の著者デイビッド・ジェラード氏は説明する。
たとえば金融機関は、デジタル通貨や暗号通貨をマネーロンダリング(資金洗浄)などの犯罪と結び付ける可能性がある。デジタル通貨のネットワークは、通貨やトークンを素早く移動させるよう設計されているためだ。
ジェラード氏はBBCに、「とても制御できる代物ではない」と話した。「トークンは非常に流動的だ。そもそもそれこそが、デジタル通貨の意義だ」。
この展開を前に、米国の中継(コルレス)銀行はマーシャル諸島との関係を再考するかもしれないとジェラード氏は言う。
「IMFはマーシャル諸島にごり押ししているわけではない。そのまま導入を進めれば、確実に何がどうなるのかを説明している。大手コルレス銀行は懸念を強めているだろう」
(英語記事 Marshall Islands warned over digital money)
https://ichef.bbci.co.uk/news/410/cpsprodpb/B7EF/production/_103378074_gettyimages-536134829.jpg
引用元: ・【仮想通貨】マーシャル諸島のデジタル通貨導入計画に、IMFが「待った」と警告 「真剣に考え直すべき」
マイニングなんかで発行されたら景気の制御ができない
まあそうなんだけど、多分マーシャ諸島だけでなく他の地域の小国も参加していくことになる。そうやってネットワークが広がっていくと、結構安定した通貨になるかもしれない。
次は通貨の実験?
ドル駄目なら円をとやれば
電気の復旧に11ヶ月って全然やる気ないな
システムの不備が起こったら膨大な被害が出るけれど
それをどうするのか
きちんと補償すれば財政危機だし
放置すれば国際的信用問題だし
誰が運営してるんだかわからない仮想通貨ならそのあたり気楽なもんだけどw
最初から保障はしないと公言して、相場の示す時価に任せればいい。
近未来チックですね
合法的資金洗浄用であると
そんだけの防衛予算持ってると思えないもん
結果として米ドル決済の世界から抜けてジンバブエとかベネズエラ行き
ツー事になると思うよ
この通貨には国家証明がないも同然だから非合法マネーを集めたいのかも知れんが
肝心の外貨支援とか援助が止まると思う
財布が闇市の中にある家に金貸す人は居ないからな